カーテンを開けると、そこは銀世界だった。ほんの数時間前まで見えていた地面はすっかりと雪に覆われ、本格的な冬の到来を告げている。この景色を見ると、今年も残すところあとわずかだと、改めて実感させられる。
つんざくような空気が肌を刺す。息を吸い込むたび、氷点下の空気が喉から肺へと駆け巡るのがわかる。厳しい寒さが、否が応でも「生きている」という感覚を自身に突きつけてくる。
この季節になると、行く末に想いを馳せる時間が自然と増える。来年の目標も、少しずつその輪郭をはっきりとさせてきた。正直なところ、「やりたいことができていない」というもどかしさしかない。だからこそ、来年はもっと自分の殻を破らなければならない。
もちろん、壮大な目標を掲げたからといって、すぐに達成できるわけではない。大切なのは、自分にできることを、ひとつひとつ愚直に積み重ねていくこと。結局はそれに尽きる。突然の初雪が自分自身と静かに向き合う時間を与えてくれた。厳しい冬の先には暖かい春が待っている。春に向けて、着実に新たな一歩を踏み出す準備を始める。